20Nov

セッションを受ける際には、以下の点を十分に準備されてからいらしてください:
- 具体的な相談内容
- それの何がどう問題なのか
- それがどうなったら嬉しいのか
- どんな支援をコーチに求めているのか
こうしたことをしっかりと言語化して表現できる方でないと、セッションの内容がグタグタになってしまい、コレと言った成果や結果が得られないまま時間切れになるということになります。
例えばこんな感じにご相談される方がいらっしゃいます:
実は、先月までで長年勤めていた会社を辞めることになりました。
僕はずっと今の仕事は合わないのではと思っていたので、辞めること自体は、まぁ、別にいいんですけど・・・・。
とにかく、今そういうことが起こっていまして・・・・。
(長い間)
はぁい・・・・そうなんですよ・・・・。
これは、「状況説明」ではありますが、一体その状況の
- 何が問題で
- どう問題で
- 何がどのようになったら自分は嬉しいのか
- セッションで到達したい成果は何か
がまるでわからないのです。
このように状況説明をすれば、こちら側が「察して」、「あぁ、あなたはこういうことで悩んでいてご相談されたいんですね?」とこちら側から何かしらの提案が出てくることを期待されているのかもしれませんが、残念ながらそういうことはありません。
例えば、「仕事を辞めることになった」とか「最近人間関係が変わってきていて、友達が少なくなった」という状況自体は「問題」にはなり得ません。
それはただ単に「一つの状況」なのであって、それに際して「自分がどう感じているのか」の部分に悩みの種があるわけです。
その部分を自分の言葉で説明できる人でなければ、「最近人間関係が変わってきていて、友達が少なくなった」という状況の一体何が問題で、何をどうしたいのかは、こちらでは知りようがないのです。
結論から言ってしまえば、状況説明は必ずしも必要ではありません。
必要な場合は、私の方から質問をして、もう少し詳細を話してもらったり、根掘り葉掘りお聞きすることとなります。
ですが、まず最初にクライアントの方から具体的な「議題」を上げてもらわないことには、こちらは何をどう相談されているのか、まったくわからないのです。
私自身、先月から今月にかけては、自分の3名のメンターのセッションを5回以上受けていますが、セッションを受ける前は一日以上かけて内観を進め、
- セッションを受ける目的
- 何をクリアにしたいのか
- 相手にどんな支援を求めているのか
を明らかにしてからセッションに臨みます。
実際にセッションを受ける場面を想定して、そのときに必要な「語彙」が自分の中になければ、事前にネットで調べて「語彙を増やしてから」セッションを受けます。
それくらいはクライアントとして当然の「宿題」であると、私自身は認識しています。
というのも、私のメンターたちのセッション・レートは高いからで、一番高い人で225米ドル(約2万5千円)/50分です。
お金と時間を無駄にしないためにも、私の方でやる必要があることはキッチリとやってから実のあるセッションにしたいという思いで臨んでいます。
3名とも持ち味が違うので、当然私が相手に望むことも相手によって変わります。
- 一人からは状況に関する洞察とアドバイスをもらう
- 一人とは一緒に過去生ワークを行いエネルギーをクリアリングする
- 一人とは完全に正直なコンフェッション(告白)を行い内面人格の統合を行う
という具合です。
中には「とりあえず」セッション受けとけ、という感じでいらっしゃる方もおられますが、それだと「何を相談したいのか」を解明するだけで60分が終わるということも珍しくありません。
時間を有効に使えるために、どういう相談内容が具体的にはありがたいかと言うと、
例)
数日前にトリガーが来て、友達と何気ない会話をしたことをきっかけに、感情的に落ち着かない状態になってしまった。今でも動揺が続いているので、どんな傷が刺激されたのかを特定し、癒し・浄化・統合のワークに取り組みたい。
とか
例)
いわゆるアセンションが始まってしまったようで、今すべてが混とんとしてしまってパニックになっている。第三者の目から見て、今の私の立ち位置に関する洞察と今後の方向性に関するアドバイスが欲しい。
とか
例)若い頃から繰り返している恋愛のパターンがあり、それを解消したいと思っている。必要なセラピーやワークを行いたい。
とかです。
- 自分らしく生きられるようになりたい
- 幸せになりたい
- 自分の使命を知りたい
など、漠然としすぎたご相談は受け付けられません。
こうした内容はとても1回のセッションで到達できるものではなく、何年もかけて一人で取り組んでいくものです。
そのために私が出来るサポートは何かまでブレイク・ダウンした内容をご持参ください。
コーチングがうまく行くケースで例に出したA男さんのような目標はウェルカムです。
A男さんの目標
夏に彼女と海へ行くことになったので、それまでに身体を鍛えて腹筋を割り、少しでも見栄えを良くしたい
逆にウェルカムでない目標は、
A男さんの目標
何となくメタボ気味だから、全般的に肉体改造をしたい。
漠然としすぎているし、何を求めているのかわかりません。
それと同様に、
来世で楽になれるためにも、今癒しに取り組みたい
というような目標は漠然としすぎていて、まるで「来世で大学受験をしたいから、今からそれに備えて勉強したい」という風に聞こえてしまうのです。
そういう目標はグダグダになります。
例)
今目の前にある〇〇の問題を解決したいので、それに必要なワークやセラピーを教示して欲しい、一緒に実践して見せて欲しい
という目標はウェルカムです。