1Feb

レナード・ジェイコブソン氏がよく使う喩えをご紹介します。
Jesus said….
Everything that is hidden shall be revealed.
He didn’t say that everything that is hidden shall be fixed.
イエスはこう言ったのです:「隠されているものは、すべて明らかにされるだろう」
「隠されているものは、すべて直さなければならない」とは言いませんでした。
まったく、その通りです。
私たちは誰でも、自分の中にどうしても隠しておきたい部分というのを持っています。
例外なく、人間であれば必ずあります。
なぜその部分を隠しておきたいのかと言えば、それは「恥」だと思っているからなのです。
冷たいところ、自己中心的なところ、操作的なところ、支配的なところ、自分の中のナルシシズム、醜いところ、傍若無人なところ、卑劣なところ、依存的なところ、承認欲求が強いところ・・・etc
私たちは、自分のこうした部分を晒してしまえば、世間から嫌われて生きていけなくなる事を恐れています。
だから必死で隠そうとするのです。
自分から切り離して分離させて抑圧します。
抑圧した部分を外の世界へ投影してみては、
「あの人は許せない!」
と憤慨するのです。
ですが実際は、人間であればそうした部分は必ずあるので、自分だけが特別おかしいわけでもひどいわけでもないのです。
ただ養育の過程で「そうであってはならない」と条件付けされ刷り込みが行われたために、必死に隠して来ただけなのです。
そして、どうしてもそういう部分を無くすことの出来ない自分を恥じ、責め、否定するのです。
この地獄から解放される道はただ一つ。
自分の中そうした部分をただ素直に認め、明らかにさせることです。
イエスはこう言ったのです:「隠されているものは、すべて明らかにされるだろう」
「隠されているものは、すべて直さなければならない」とは言いませんでした。
否定せず、変えようとせず、ただありのままにありのままを認め、受け入れるだけです。
- 私には、操作的なところがある
- 私には、冷たいところがある
- 私には、ナルシシティックなところがある
- 私には、自己中心的なところがある
そういう自分を受け入れること=自分を愛することなんです。
それができなければ、いつまでたっても自分の内面の分裂は統合できません。
責めたり批判しているのは相手ではなく、自分自身なのです。
そこに気づいたら、まずは自分自身を完全に受け入れること。
それが唯一解放の道です。