11Feb

アセンションのプロセスでは、ありとあらゆることに取り組まなくてはなりません。
どれか一つということではなく、すべてを万遍なく行わなくてはなりませんから、これは本当に長い道のりなのです。
その中でも、最終的にもっとも重要になってくることは、Self-Empowerment 自分の力を自分に取り戻し所有することだと思います。
英語では Sovereignty(主権)という言葉を使いますが、自分の力をしっかりと所有し、自分が自分の主になることをマスターする過程です。
世界で活躍するライトワーカーたち、スティーブ・ジョブスやリサ・ブラウン・その他の人たちの動画を見て「パワフル」だと感じたり、「力強い」「励まされる」「勇気づけられる」と感じるのは、彼ら自身が自分の力をしっかりと所有し、それを誰にも明け渡さないという意志をしっかりと持っているからです。
だからこそ彼らの言葉には力が宿り、それが他者をインスパイアするのです。
なぜ彼らがそれをできるのかと言えば、彼らが自分の中の弱さととことんまで向き合ってきたからに尽きます。
弱い部分のない人間は一人もいません。
自分の中の弱さをしっかりと直視し、認め、受け止め、その部分を愛すことによって統合し、存在の全体性を高めてきた人だけが持つ一種の力があるのです。
自分の弱さをとことんまで受け入れて愛せた人だけが、弱さを克服して強くなることができる。
なぜなら、もう防衛するものを持たないからです。
自分の中の弱さを認めることも受け入れることも出来ず、見て見ぬフリをしたり、強がったりしているうちは、常に防衛モードで生きざるを得ません。
防衛モードで生きているうちは、力を持つことは出来ないのです。
自分の中の弱さ・甘さをすべて白日の下に晒すことは、最初はとても勇気の要ることです。
私たちは、それをしたらもう生きては行けないとすら感じています。
自分の中の狡猾なところ、人を利用したり依存したりするところ、支配したりされたりするところ、etc
そういう部分にしっかりと意識の光を当てて明らかにし統合するためには、愛が必要です。
自己愛とはこのようにして育むものですし、それを実践することでしか育むことは出来ません。
先のティール・スワンの動画でも出てきたように、自分の人生の問題を誰かや何かに解決してもらいたいという自分の弱さを直視して、それに対する執着を手放し、自分の力で人生を切り開いていくというハッキリとした自覚が持てないうちは、自分の力を所有することはできません。
これは何に対しても言えることです。
私は長らく「レイキやエナジーはツールに過ぎない」と言い続けていましたが、それはまさにこういう意味なのです。
レイキやエナジーが「自分を癒してくれる」と思っているのであれば、それは大きな間違いと言わざるを得ません。
これが、自分の力を「他のもの」へ明け渡してしまっている状態です。
このことの弊害は、常に自分自身を「無力」な状態へ置き続けることです。
実際には、自分を癒すことが出来るのは自分自身に向けられた「愛と共感」しかありません。
自分に対する愛と共感を持たず、自責・自己批判・自虐・犠牲者意識・被害者意識・完璧主義・理想主義・ジャッジメントを手放さず、レイキやエナジーワークだけ続けていても癒しは進まないでしょう。
余談ですが、私はこのことの真意が伝わらないことに、常に多大なフラストレーションを感じてきました。
私の目的は、レイキやエナジーワークに依存する人を増やすことではないからです。
エナジーワークの仕事をしているときの満足感の低さは、主にそこから発生していました。
それをすべて手放した今、とてもスッキリと晴れ晴れとした気持ちでいます。
自分の人生の中で、自分以外の誰かや何かに、自分の力を明け渡していないかどうかよく見直してみてください。
誰かの言う事をよく聞いて、その通りに行動することは、素直さではなくて単なる「従順さ」です。
それは自分の力を放棄して相手の言いなりになることです。
相手の機嫌を損ねることを恐れて自分らしく振舞うことを我慢しているのなら、
「自分が相手に依存している部分はどこだろう?」
と自問してください。
「会社に養ってもらっている」という意識があるうちは、常に会社の言いなりに振舞うしかありません。
解決策は、今の会社に依存しなくても一人で生きていけるだけの実力を身に着けることです。
宗教に依存しているうちは、本当の自分の人生を歩むことはできません。
解決策は、自分の中にゆるぎない自分だけの人生哲学を構築して、それを体現しながら生きることです。
宝くじや投機で一攫千金を狙っているうちは、豊さを自分で生み出すことはできません。
解決策は、自分の中にある唯一無二の価値を磨き高め、それに繋がって富を生み出せるようになることです。
「あなたは仕事ができないわね」と誰かが言ったことを真に受けて、それを自分の真実としてしまっているのなら、自分の能力を開いていくことはできません。
解決策は、自分の魅力や価値を素直に受け取り、それを磨き高めることで、潜在能力を開花させていくことです。
自分が自分の主になるということは、相手に依存している部分を完全に手放すことであり、それをするためには自分一人で立つ覚悟が必要です。
エネルギー的な癒着が剥がれ始めると、自分の中に何とも言えない寂寥感と孤独感を感じることが増えてきます。
この寂寥感と孤独感と共存できる人だけが、自分自身の主となって、自分の力を取り戻すことが出来ます。